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2018年3月

いのちてんでんこ

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3.11前日にこの作品を見ることができてよかった。鎌倉芸術館で上演されている『いのちてんでんこ』。「いのちてんでんこ」とは、イザとなったら他人のことは気にせず”てんでバラバラ”になって逃げるように!という教えが由来だ。同じく「津波てんでんこ」という言葉もあるそうだが…その意味はつまり…そういうことだ。

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東北沿岸地域「三陸」の郷土芸能をベースにしたNPO団体が製作して…今回、鎌倉市と有志が招聘した。

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物語は市役所職員役の2人が前半と後半で語り部の役割を交換しながら進行していく。震災当日、目の前で人が流されて行く様…震災直後、あちこちに遺体が放置されたままになっていた現実、復旧に向かって行く最中に生まれる軋轢が…イメージや短いセリフで積み重ねられていく。海外での公演も視野にいれているらしく、パンフレットや場内アナウンスには英語が併記されている。だからノンバーバルでも伝わる内容にしているのだろう。

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印象的だったのは「郷土芸能」が歴史を繋いで行く象徴として扱われていたことだ。震災で多くの人が傷つき、コミュニティが崩壊するなかで、町にあった郷土芸能団体が次々と解散して、伝承を諦めて行く。それに抗おうと市役所職員がトラウマを抱えながら、またそれを克服するため郷土芸能のおまつりを企画してリーダーとして引っ張って行くのだ。

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教科書で習うような時代の積み重ねを経ていまがあり、その現代に残る「郷土芸能」とは、時代時代が体験した悲劇、その悲劇から再生しようとした人間たちの証しである。だから「まつり」は、「郷土芸能」は、華やかで、ひたむきで、どこか哀しいのだ。なにか…郷土芸能を見る目が変わったような体験をした。ボクが「視点が変われば毎日はおまつりになる」という理念とキャッチフレーズを掲げて「劇団東京フェスティバル」を主宰している意味をあらためて再確認した。

http://inochi.xyz

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