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発電所作業員の飯場に一晩、宿泊してみました

今回、いわき市滞在初日は
原発作業員の方々が利用している旅館に泊まった。
いわゆる「飯場」になっている宿だ。
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宿帳にアンケート項目があって・・・
「旅の目的は?」と訊ねている。
1:スパリゾートハワイアン 2:アクアマリンふくしま・・・と
続いているのだが、いま、この項目に丸を付ける宿泊者はいない。
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「こちらは、原発作業員の方も利用しているんですよね?」
「いまは、作業員だけ」
「あ、そうなんですか」
「だから、ぜ〜んぶ男しかいない」
「へえ」
-
そんな会話をしながら、食堂と風呂場の場所を案内され・・・
通された部屋は6畳間の「和室」。
それに…あれ、なんていうんでしょうね?
冷蔵庫とか、洗面台があるスペースがあるので…
合計10畳くらいでしょうか。
ひとりで泊まるには広過ぎるくらいですが…
基本的には作業員を雇っている会社単位で部屋を
割り当てられているようなので…相部屋として泊まっている
作業員の方にプライベートはない場合も多いのでしょう。
一部屋4人とか・・・6人とか・・・。
-
チェックインの際、受付横で、大きめのスエットを着た
兄ちゃんが携帯で誰かと話しながらウロウロしています。
「仲良くやらねえと居づらいからさぁ…う〜ん…だけどねぇ」と…
何のコトを言っているのか定かではないですが
「飯場」ということもあって、ボクの中では勝手に
同じ会社の作業員同士との関係のことを言っているのかな?と理解。
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部屋の内装は年季の入った調度品。
それも、あまり手入れされた感じの無い様子。
洗面台は真新しい…こういう部屋に設置するには不釣り合いな
一軒家やファミリータイプのマンションの洗面台サイズ。
対面に小さな1ドアタイプの冷蔵庫がちょこんと置かれている。
エアコンは「ムーブアイ!」が付いた最新型の「霧ヶ峰」。
でも、それだけでは寒いのでしょう。
石油ストーブも置かれていた。
正直、どこか寒々しい印象でした。
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事故前は観光客相手だったのが、作業員の飯場となって
必要最低限のものだけをそろえる形になっている模様。
なので、大浴場も「男湯」だけ!
大きな浴槽が2つあるのだけれど、1つにしかお湯が張られていない。
消毒のための塩素がキツかった。
風呂上がり、部屋に帰ってから自分の身体から
塩素の匂いがただよってきてなんだか悲しい気分になった。
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布団は一人分一式が、あらかじめ置かれていて…
あとは自分で時間がきたら敷くというシステム。
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なんていうんでしょうか…「寮」というふうに置き換えても良いのですが…
その雰囲気はやはり「飯場」というのが相応しい様子です。
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夜9時を過ぎると旅館のご主人なのか、雇われスタッフなのか?
は自宅に帰るらしく・・・管理する人のいない。
滞在者だけの施設となります。
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日曜日はごはんがでないらしく…
みんな外で食べるか、近所のコンビニで調達している模様。
しんと静まり返った旅館。
ボクは大学時代に寮にいたので、野郎だけの住まいの夜の喧噪というものを
おおよそイメージしているのですが…
まったく! 時々、廊下を静かにあるく足音が聞こえるだけで
寂しい感じです。
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月曜日からはごはんが復活するということで
さきほど食べて来た。
と、その前に・・・
-
朝6時になると途端にバタバタと・・・ホントにバタバタと
ウルサイ足音で目が覚めました。
何時だぁ? と携帯を光らせると6時。
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7時になると車のエンジン音が響き
次々と出発していきました。
-
ボクは普段の朝食時間が遅いので
いつものように8時に食堂へ・・・
旅館のご主人は前日
「名札が出ているので、自分のお名前のテーブルで食べてください」
「6時には食べられるようになっていますから」
と言っていた。
-
つまり6時からずっと2時間
ボクのテーブルの食事は置きっぱなしだったということになる。
-
配膳されたメニューにクラクラする。
湯がいたソーセージ2本。小さな納豆パック。生卵。
ホウレンソウのおひたし。
ごはんと味噌汁は温かいものを自分でよそうセルフシステム。
それにしても…これから重いのか軽いのか分からないけれど
肉体労働をしようという男性の朝食にしては
あまりに質素だと感じる。
「今日は何を食べようかなぁ〜」とか
「おっ!きょうはこんな献立か!」といった
食事の楽しさというものもは、ここには無いのだろう。
-
いや、わからない。
もしかしたら明日はソーセージの代わりに干物かもしれない。
でもおそらく、品数はこんなものなんだと思う。
-
さきほど書いた通り・・・
7時には現場へ向かったみなさん。
広い食堂にはボクひとり。
-
でも、今夜の夕食・・・明日の朝食と・・・
ずっと同じメンバーが同じテーブルに座るからだろう
名札はそのままテーブルの脇に掲げられていた。
「○○建設 様」「○○電設 様」「○○工業 様」「○○温設 様」「○○○ックス 様」
よく観ると・・・テーブルのサイズは同じなのに、
椅子の数が4席だったり、5席だったり異なっている。
おそらく、予約人数以上の椅子を置かないようにしている模様。
だれかが横の椅子に私物を置いていたりすると
「なんでお前だけ2席分使っているんだ!」ということになるからだろうか?
必要以上の椅子は置かれていないようだ。
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ボクはおもむろに席を数え始める・・・1、2、3・・・
41席と「北村 様」合計42人がこの宿の宿泊者数だ。
ひとりあたり約5000円計算・・・いや、長期利用だろうから
そのあたりの割引もあったと想定して4000円×40人=16万円。
これが毎日だから・・・宿の経営としてはまあまあか・・・
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そんなことを考えながら・・・なにせ前述の品数だ・
あっという間に食事は終わり・・・
部屋へ戻る。
-
受付脇の渡り廊下を行くのだが、その前に自販機が置いてある。
きのう、チェックインの際、チラッと観たとき
「水のペットボトルが売っていない」ということに気づいた。
そして、向かって左脇の缶コーヒー2品が
売り切れていることも観た。
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今朝・・・自販機の缶コーヒーは追加で2品・・・
合計4品が売り切れ表示になっていた。
よく観ると、「あたたかい」缶コーヒーだった。
現場へ向かう直前、カイロ代わりに作業員たちが
購入したのだろう・・・
あの食事ではカロリーが足りないかもしれない。
-
缶コーヒーの糖分が
少なからず、作業員たちの
動力源になってくれるだろうか・・・
-
-
追記
チェックアウトの際、お話を伺ったら
いまは港湾工事や住宅建設の作業員がメインとのこと。
また震災直後は原発ではなく震災で故障した広野火力発電所の
作業員がメインだったとのこと。
でもまあ、飯場の雰囲気はこんな感じなのだと想います。

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