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映画「闇の子供たち」

20080626173434
阪本順治監督の最新作
闇の子供たち」の試写会へ行ってきました。
江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市…とまぁ、そうそうたる顔ぶれに加え
主題歌は桑田佳祐が
台本を読んで書き下ろした曲「現代東京奇譚」。

これだけでマーケティング的には
それなりの興行が見込める作品なワケですが・・・
このキャスティングには
単純にマーケティングという言葉では片付かない
かなり重大な意図があり、意味があり、意義がある。

それは、この作品が扱っているテーマが、
いわゆる「重い」ものだから。
あらすじを読んだだけで、
多くのお客さんを劇場に向かわせるコトは難しいだろう。
でも、観ておいた方が良い作品というのは間違いない。
できれば高校生くらいになったら、
学校の課外授業で観に行くくらいしてもいいと思う。

映画で描かれているのは、タイを舞台にした子供の人身売買。
その背景にある幼児売買春と臓器移植の現実。
それらをあらゆる視点から描いている。
正義とも悪とも軽々に断じられない現実に直面して
観客は戸惑うだろう。

映画が終わり、エンドロールが流れ始めると、
ど〜にも、こ〜にも、無性に不安な気持ちになってくる。
これはひょっとしたら、多くの「誤解」を生むかもしれないと。
観れば、それは誤解であることを判ってもらえるハズだ。
でも、やっぱり「誤解」を生む危険は拭えないと感じた。

それでも、この映画は作られ、公開される。そこに意義がある。
何より、タイの人々が数多く参加・協力して作られた意味。
毎日新聞が全面協力している意味。
さらに、江口洋介さんがこの映画の役を引き受けた意味。
これらを考えると、相当な覚悟を持って作られた作品であることがわかる。
だから、「誤解」は誤解だったとわかってもらえるハズだ。

「多くの人にこの問題を伝えたい!そのためには・・・」
そこから導き出された意図のあるキャスティング。
それに答えた役者陣。

特に、江口洋介さんの、この役に、この映画にかける想いを心から賞賛したい!
ニッポンの芸能界で、特にメジャーな役者さんで
こういう役柄を引き受ける人はなかなかいない。
「こういう役柄」が意味するモノは「あらすじ」を読んだだけでは
決してわからないようになっている。観るしかないのだ。
万難を排し、この役を引き受けた江口さんは素晴らしい!

コメディ専門の当劇団ですが、
こういったテーマも扱える別劇団を立ち上げてもいいかなぁ
あるいは、同じ劇団内の作品としてこういうのがあってもいいのかなぁ…などと
ちょっと、自分の立ち位置も考えさせられる作品でした。

公開は8月2日(土)
スカッ!とする映画ではありませんが
大切な作品であることは間違いない。
こういう作品をスクリーンで観ておく価値はあると思います。

来月、番組のゲストとして
阪本監督がいらっしゃるので、後日、追記します。
おたのしみに。

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